できたらいいな、星間旅行!!

太陽社長の岡本大助さんがきっかけで宇宙や惑星に興味を持ちました!

こと座

ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。

太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。

 

さて今回は、北天に輝く小さな星座「こと座」についてです!

 

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こと座はトレミー48星座の1つです。

 

こと座のα星(ベガ)は有名で、北天21の1等星のひとつに数えられている明るい星です。

ベガとはくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルの3つで『夏の大三角形』と呼ばれる大きな二等辺三角形をつくることで有名です。

ちなみに、ベガには惑星が存在するのではないかと言われています。

 

こと座は、ギリシャ神話に登場する吟遊詩人の「オルフェウス」が持っていた竪琴がモチーフとなっています。

 

オルフェウストラキア王のオイアグロスと音楽の女神カイオペとの間に生まれました。

彼の秀でた音楽の才能に感心した太陽神アポロンが、彼に竪琴を贈ったと言われています。

オルフェウスの奏でる竪琴の音色はすべての生き物に安らぎを与え、数々の争いを止めたそう。

 

オルフェウスには美しい妻のエウリディケがいましたが、ある日エウリディケが毒蛇に噛まれて死んでしまいます。

悲嘆に暮れるオルフェウス。彼は冥界に下り、エウリディケを連れて帰ると決心します。

彼は冥王ハーディスに会い、エウリディケを返してくれと頼みますが、いくらオルフェウスの願いでも死者をよみがえらせることは世界の秩序に反します。

一度はハーディスに断られたオルフェウスですが、諦めません。

彼が竪琴を弾くと、ハーディスの妻であるペルセポネがその音色に感動し、オルフェウスに妻を返してやるようハーディスを説得してくれました。

ハーディスは説得を受け入れ、オルフェウスにエウリディケを返すことを承諾します。

しかし1つだけ条件を出しました。

『冥界から地上に出るまでに、絶対に後ろを振り向いてはならない』と。

言いつけを守りエウリディケの手をひき歩くオルフェウスですが、あと少しで地上というところで疑心暗鬼から後ろを振り返ってしまいます。

約束を破ったことでエウリディケは冥界に引き戻されてしまいました。

 

それ以降、オルフェウスは悲しみのあまり大好きだった竪琴も弾かなくなってしまいます。

美男子だったオルフェウスに求婚する女性はたくさんいたのですが、それもすべてうわの空。

とうとうオルフェウスは、無視され続けて怒った女性たちに殺され、首と竪琴を川に捨てられてしまいました。

 

不憫に思ったゼウスがオルフェウスの竪琴を空へあげ、それがこと座になったと言われています。

 

形からは想像もつかないような、悲しい話ですね。

唯一の救いは、殺されたオルフェウスが冥界で最愛の妻エウリディケを暮らせたことでしょうか。

 

次回は、「はくちょう座」について書いていきます!

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

ヘルクレス座

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今回は、全天で5番目に大きい星座といわれる「ヘルクレス座」について。

 

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ギリシャ神話の英雄である「ヘラクレス」が元になった星座であるにも関わらず、あまり明るい星がないのがこの星座の特徴です。

(ちなみに、星座の場合は「ヘクレス座」と書かれるので注意!)

ヘルクレス座で最も輝く恒星であるβ星も、2.77等星という微妙な明るさ。

夏の夜空で見つけることができますが、何しろ暗い星座なのでよ~く目を凝らす必要があります。

見つけるポイントは、ヘルクレス座の足の付け根を中心に上下に広がる「H」のような恒星の並び。

ヘラクレスの頭文字をとって「H」とされているなんて説もありますが…どうなんでしょ。

 

ヘルクレス座の元になった「ヘラクレス」は、ギリシャ神話の大地の神様ゼウスと美女(人間)アルクメーネーの子。

ギリシャ神話ではしばしば英雄として描かれ、人間離れした怪力の持ち主だとも言われていました。

 

そんなヘラクレスの怪力エピソードを1つ。

ゼウスにはヘラという正妻がいたのですが、彼女は大変嫉妬深く当然愛人との子であるヘラクレスに対しても良い感情を持っていませんでした。

そこでヘラはヘラクレスを殺そうと、まだ赤ん坊である彼の元に毒蛇を送り込みます。

しかし赤ん坊であっても怪力なヘラクレス

いとも簡単に毒蛇を「キュッ」と握り潰し、倒してしまいました。

 

その後ヘラクレスは立派な青年に成長し、最愛の妻と子にも恵まれました。

しかしヘラは彼の幸せを許しません。

ヘラは狂気の女神をヘラクレスにとり憑かせ、その呪いにより彼は自らの手で妻子を火に投げ込んで殺してしまったのです。

呪いが解け、我に返るとヘラクレスは悲嘆に暮れます。

 

その後ヘラクレスは妻と子への贖罪のためまだ誰も達成したことのない12の冒険へと挑むのですが、この12の冒険には、「かに座」「うみへび座」「りゅう座」「しし座」が登場します。

そのお話はまた別の機会に。

 

見事12の冒険をすべて成し遂げたことで神の仲間入りをしたヘラクレス

そんなヘラクレスの姿をゼウスは天にあげ、「ヘルクレス座」となったそうです。

 

次回は、北天に輝く「こと座」について書いていきます!

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

かんむり座

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本日ご紹介するのは北天の小さな星座「かんむり座」です。

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梅雨の時期,たまに訪れる晴れた夜に天頂付近を見上げると,オレンジ色の0等星うしかい座アルクトゥルスと,そのすぐ近くで弧を描くかんむり座 が見つかります。
かんむり座は、決して明るい星座ではありません。しかし2等星を中心に3等星~5等星が取り巻いているので,自然と中央に宝石を輝かせた王冠の姿が浮かぶのです。

 

日本でも古来から親しまれてきた星座で,車星,太鼓星,首飾り星,指環星などと呼ばれてきました。

 

ギリシア神話においてかんむり座 は,豊穣とぶどう酒の神ディオニュソスローマ神話のバッコス)が,彼の妻であるクレタ島王女アリアドネに贈った冠だとされています。

その頃クレタ島には、ミノタウロスという半人半牛の怪物が住んでおり,クレタ島ミノス王の支配下にあったアテナイでは,毎年7人の少年少女をミノタウロスの生け贄に捧げなければなりませんでした。
ある年,アテナイの勇者テセウスミノタウロスを退治しようと決心し,彼に恋したクレタ島王女アリアドネの助けによって見事にミノタウロスを退治しました。しかしテセウスアリアドネを連れてアテナイに帰る途中,立ち寄ったナクソス島にアリアドネを置き去りにして去ってしまいました。
ナクソス島を支配していたディオニュソスは,愛するテセウスに捨てられ悲しみに打ちひしがれているアリアドネを慰めて妃に迎え,七つの宝石をちりばめた王冠を贈ったのだということです。
その後アリアドネは幸せに暮らし,彼女が亡くなると,ディオニュソスは王冠を天に掲げたとのことです。

 

いやぁ、やはりディオニュソスは優しいですね! こんな男になりたいものです。

 

次回は、ギリシャ神話の勇者であるヘラクレスにちなんだヘルクレス座です。

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

牛飼い座

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本日ご紹介するのは北天の星座「牛飼い座」です。

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うしかい座は晩春から梅雨の頃に描けて頭の真上を通り過ぎる大きな星座です。

α星は、全天21の1等星の1つであり、アークトゥルスと呼ばれています。

アークトゥルスと、おとめ座のα星スピカ、しし座のβ星デネボラで、春の大三角を形成するので、天体マニアにはおなじみの星座ですね。


牛飼いという名前ですが、古来から猟犬(りょうけん座 )をひきつれて熊(おおぐま座 )を追っていく男の姿が描かれていました。α星アルクトゥルスの意味も“熊の番人”です。


うしかい座は堂々とした歴史ある古い星座ですが、実は誰の姿を描いた物かという神話は、はっきりしていません。おおぐま座を追いかけているため、大熊の息子アルカスであるとか、足が不自由だったため馬車で戦場を駆けめぐったアテナイ王エリクトニウスであるとか言われますが、アルカスはこぐま座になっていますし、エリクトニウスはぎょしゃ座になっています。


また、天球をかついでいた巨神族アトラスがその任務から解放されるため、ペルセウスペルセウス座)に石にしてもらった姿であるとも言われています。


知名度はあるのに由来がはっきりしない星座もあるのですねw


次回は愛した男のために尽くした悲恋の王女アリアドネの冠、北のリース座こと「かんむり座」について。


太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

 

ケフェウス座

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さて今回ご紹介するのは、北天の星座である「ケフェウス座」です。

 

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ケフェウス座は紀元前6世紀頃にはその存在を知られていた、歴史の長い星座です。古代ギリシア時代の文献の中にも、ケフェウス座に関する記述があるのだとか。

 

五角形が印象的な星座で、ちょうど足首あたりにあるα星が二等星、β星やγ星が三等星なこと以外は全体的に暗めな恒星が多いのが特徴です。

ちなみに、両足の間にあるμ座は「ガーネット・スター」と呼ばれる赤色超巨星です。「超巨星」という名の通り、直径が太陽の数百倍ないし千倍以上あるそうです。明るさは太陽の数千倍にもおよび、赤く光る美しい星として知られています。

 

ケフェウス座のモデルとなったのは、古代エチオピア王国の王様ケフェウスです。そのまんまですねw

当時のエチオピア王国は今でいう中東地域を指します。イスラエルやヨルダン、エジプトを含まれていたそうなので、相当大きな王国だったようです。

ケフェウスには美しい妃カシオペアと、その美貌を受け継いだ娘のアンドロメダがいました。

このカシオペアとアンドロメダもトレミーの48星座に入っています。

ケフェウス座の神話にはカシオペアにアンドロメダ、さらにはギリシア神話の勇者ペルセウスも登場するのですが、その神話においてケフェウスは本当に影が薄く、どうせその話を書くなら後に紹介するペルセウスやアンドロメダの回で紹介した方が良い気がするので(本当に頼りないお父ちゃんなんです…)エチオピア王族の話はそれまで取っておこうと思います!

あまりに影が薄いので、一部では妻のカシオペアや娘のアンドロメダに比べて全体的に恒星がぱっとしないよね、なんて言われる始末…頑張れ、お父さん!!

 

さて次回は牛飼い座についてご紹介します!

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした!

りゅう座

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本日ご紹介するのは北天の星座「りゅう座」です。

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竜座の尻尾にあるα星は三等星(一説には四等星とも)ですが「トゥバン」といい、蛇または竜という意味。また、β星をラスタバン、γ星のエルタニン、どちらも竜の頭からきている名前です。λ星はギアンサルといい、竜の尾という意味です。

竜の頭部を表すβ星、γ星は2.8等、2.2等と、尻尾のα星よりも明るい星です。それなのにどうして一番明るいわけでもない尻尾のα星に「トゥバン」、つまり「竜」を表す名前が付けられたかというと、実はかつてこの星に二等星くらいの明るさがあったから、という説からだそうです。

また、この星が昔は北極星の役割をしていた星だったからではないかという説もあります。


β星はアラビア語で「アル・ラス・アル・トゥバン」、意味は蛇または竜の頭
γ星はアラビア語で「アル・ラス・アル・ティニン」、意味は竜の頭
δ星はラテン語で「ノドゥス・ゼクンドゥス」、意味は二番目の結び目、竜座のとぐろの二つ目という意味。
ζ星はラテン語で「ノドゥス・プリムス」、意味は一番目の結び目
ι星はエダシクといい、アラビア語の「アル・ディハ」(牡のハイエナ)がなまったもの。
λ星はギアンサル、アラビア語の「ジョザル」(竜の頭と尾)がなまったもの。他にアル・ジャウザ(ふたご)からきたという説もあるそうです。
ξ星はグルミウムといい、ギリシャ語の「ゲネイオン」(下顎)がなまったもの。
ν星はクマ。
μ星はアルラキス、アラビア語で「とんだりはねたりするもの」からきているそうです。
ψ(?)・・・文献には二つあり、ヅィバンといい、アラビア語の、アル・ディバインからきているそうです。もともはζ星とη星についていたのが、この星に誤って移ったみたいです。


この星座の元となった竜には諸説あります。
ヘラクレスの12の冒険の11番目がこの100の頭を持つ竜(ラードーン)が守るりんごをとってくることだったとか、ギリシャ神話に登場するテーバイの創建者カドモスに倒された竜だったとか、アルゴー船の冒険でイアーソーンらの目的である金の羊の毛皮を守っていた竜だったとか。

ホントのところがどうかはともかく、英雄の冒険譚には欠かせないキャラクターだったのは間違いないようです。


ところで全然関係ないのですが、前回こぐま座のイメージ画を挿入したのですが、どうもコレ「こぐまが猛スピードで移動してる絵」みたいにみえませんwww? シャーッってwww

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こぐま座&おおぐま座

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さて、今回から新たに「トレミーの48星座」シリーズを始めたいと思います!

普段僕たちが親しんでいる黄道十二星座の4倍の数であるトレミー48星座。

実はアラブの天文学では2000年以上使われてきた、歴史と伝統がある星座なんです。

そんなトレミーの48星座を紹介するシリーズの記念すべき第一弾は『こぐま座&おおぐま座』について。

この2つの星座はとても深いつながりがあるので、一緒に紹介しちゃおうと思います!

 

こぐま座

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「こぐま」と聞くと、小さなテディーベアを連想しちゃいますね。

 

こぐま座(小熊座、Ursa Minor)は北天の星座で、北半球では一年を通して目にすることができます。

こぐまのしっぽの位置にある恒星、α星はポラリスと呼ばれ、二等星の明るさを誇ります。

α星は現在の北極星であることも覚えておきましょう。

 

ちなみにこぐまの胸のあたりにあるβ星も二等星です。

全体的に明るい星座だということが分かりますね。

 

 

おおぐま座

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おおぐま座(大熊座、Ursa Major)は北天の星座です。

北斗七星と呼ばれる7つの恒星があることが有名で、特に尻尾の位置にあるミザール(ζ星)は二重星になっています。

おおぐま座には二等星が6つもあるのですが、すべて尻尾の部分に集中しています。

胴体にある恒星はすべて三等星以下なのだとか。

 

 

こぐま座おおぐま座の神話

 

こぐま座の神話とおおぐま座の神話はセットになっています。

こぐま座のモデルとなったのはギリシア神話に登場する狩人のアルカスで、おおぐま座のモデルになったのはアルカスの母親であるカリストです。

 

アルカスは大地の神ゼウスとニンフ(神様と人間の中間の妖精)のカリストの間に生まれた子どもでした。

しかしアルカスの母親、カリストはゼウスの正妻であったヘラ(神々の女王)の怒りを買い、無理やり大きな熊の姿に変えられてしまいます。

かつての美貌を失ったカリストは失望し、自ら深い森の奥へと身をひそめました。

カリストと離れ離れになりながらも立派な青年へと成長したアルカスは、ある日森で大きな熊(カリスト)と出会います。

 

目の前にいる熊が自分の母親だとはつゆほども思わないアルカスは、熊を倒そうとします。

その姿を天界から見ていたゼウスは危機一髪のところで竜巻を起こし、カリストとアルカスを空へと舞い上げました。

 

この時アルカスもこぐまの姿になり、2人はおおぐま座こぐま座になったのだとか。

やっと最後に親子が再会できたのです。

 

アルカスがカリストを射殺していたら大変な悲劇でしたが、そうならなくて本当に良かったですね…。

 

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ちなみにこの2つの星座はこんな風に見えるみたいです。

可愛らしいですね。

 

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした!