できたらいいな、星間旅行!!

太陽社長の岡本大助さんがきっかけで宇宙や惑星に興味を持ちました!

ぎょしゃ座

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太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。


本日ご紹介するのは、α星に冬のダイヤモンドを形成する恒星の1つ「カペラ」を頂く「ぎょしゃ座」です。

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α星:カペラ (Capella) は、ぎょしゃ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ。この星は、神話のヤギ、アマルテイアに関係しているとか。


日本の車メーカー「マツダ」の車種に同名の車がありましたが(現在は生産終了)、あの名称はこの星からつけられました。発売当時の1970年代、時代のスターになるようにとの思いから命名したのだそうです。


さてこのぎょしゃ座、山羊を抱いたおじいさんの星座です。御者(馬車の運転手)なのにねえ。馬じゃなく山羊……。


神話にも複数の伝承があるらしく、この御者がギリシャ神話の鍛冶神ヘーパイストスと女神アテーナーの息子であるアテナイ王エリクトニオス(4頭立ての戦車を発明)とするものだとか、ヘルメースの息子ミュルティロス(ピサの王オイノマオスの馭者)であるとか、アテナイ王テーセウスの息子ヒッポリュトス(戦車から落ちて死亡)だとか……。
とりあえずどれもこれも戦車とか馬車とか車関係なのは確かですw


なお、おじいさんが抱いているこの山羊ですが、ゼウスに関係しているそうです。
ゼウスの父クロノスは「子にその権力を奪われる」という予言のために、ゼウスのほかの兄弟達を生まれてすぐに飲み込んでしまいます。しかしゼウスだけは母レアの機転で難を逃れ、クロノスの目を避け洞窟に隠され育てられたのです。その時、幼少時のゼウスに乳を与えて育てた山羊がこのアマルテイアであるとされています。


しかし、やはりおじいさんとの関係はハッキリしませんw
なんでセットなのでしょうね~。気になる。


次回は某天文学者が「12星座は誤りで本当は13星座が正しい。コレも入れろ!」と言ったことで伝統的な12星座占いに大衝撃を与えた「へびつかい座」。


アルゴー船に乗船していた医師アスクレーピオスのことだとされていますが、なぜ彼が星座になったのか、そしてそこに絡んでいたのが、さっきご紹介した「戦車から落ちて死亡したヒッポリュトス」だったとか……。詳しくは次回!


太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

ペルセウス座

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今回は、ギリシア神話の英雄が元になった星座「ペルセウス座」について紹介します!

 

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北天に輝く、トレミー48星座のうちの1つ。

毎年7月20日から8月20日までにY座付近(右脇の下周辺)を放射点とする「ペルセウス座流星群」が観測されることでも有名です。

 

ペルセウス座のα星(右の脇腹付近)には「ミルファク」という名前が付いていて、ペルセウス座の中で最も明るいとされる2等星です。

ちなみにこのミルファクは超巨星としても知られていて、太陽よりもはるかに大きく薄黄色の光を放っています。

 

「アルゴル」と呼ばれるβ星は変光星です。

ちょうどアルゴルがある位置がメデューサの目の部分であることから、ペルセウス座の中で一番有名なのだとか。

ちなみに「アルゴル」とはアラビア語で「悪鬼」を意味するのだとか。

ペルセウスが左手に持っているもじゃもじゃしたものは、メデューサの頭だったのですね。

 

さて、メデューサを片手に持っていることから分かるように、ペルセウスギリシア神話において多くの怪物を倒した英雄です。

 

大地の神ゼウスと古代ギリシアの都市アルゴスの王女ダナエーとの間に生まれたペルセウス

ダナエ―の父であるアルゴス王アクリシオスは「孫に殺される」という予言を信じ、ダナエ―とペルセウスを箱に入れ、海に流しました。

幸い親子はギリシアのセリーポス島に流れ着き、そこで暮らすことになります。

 

ペルセウスギリシア神話の中で、3つの大きな戦いを制します。

 

(1)VSメデューサ

ペルセウスの星座にも登場するメデューサ

セリーポス島の領主ポリュデクテースに言いつけられ、ペルセウスは醜い女の妖怪ゴルゴーンの1人であるメデューサを退治します。

メデューサの首を持って島に帰る途中、首から滴った血から無数の蛇が生まれたそうですが、こちらも問題なく倒したそう。

さすが英雄。

 

(2)VS巨人アトラース

メデューサ退治から帰還する途中、ヘスペリスの園を訪れたペルセウス

そこは巨人アトラースが支配する土地で、ペルセウスはここで少し休ませてくれと楽します。

しかしアトラースは以前受けた「ゼウスの子どもに黄金の林檎を奪われる」という予言を思い出し、ペルセウスがその予言の子どもなのではないかと疑います。

根気強く頼むペルセウスを力任せで追い払おうとするアトラース。

力ではかなわない相手に、仕方なくペルセウスメデューサの首を掲げると、アトラースは石になってしまいます。

 

(3)VSデュオニューソス

アルゴス王アクリシオスが死に、新しくアルゴス王の座についたペルセウス

新王が就いたアルゴスを豊穣とブドウ酒と酩酊の神デュオニューソスが来襲し、戦争が起こりました。

デュオニューソスは多くの「ハリアイ」と呼ばれる海の女たちを伴って攻めてきましたが、ペルセウスは勇敢に戦い、デュオニューソスを倒します。

その後デュオニューソスとペルセウスは和解し、クレタ島にデュオニューソスの神殿を建てたと言われています。

 

 

メデューサだけでなく巨人や、さらには神様までも倒してしまうなんて、英雄の名にふさわしい活躍ぶりですね!

ペルセウスの死後、その勇敢さからアテーナーが天にあげ、ペルセウス座になったそうです。

 

次回は「ぎょしゃ座」について紹介していきたいと思います!

 

本日はこの辺りで。

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

カシオペヤ座

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本日ご紹介するのは、美しいけれど高慢ちき、そのために大切なものを失いかけたエチオピアの王妃「カシオペヤ座」です。

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北の夜空で輝くW形をしたカシオペヤ座は、おおぐま座の北斗七星と共によく知られている星座で、日本では「いかり星」と呼ばれていました。 星座の形が船の錨に似ていることからでしょう。


カシオペヤ座は北斗七星と共に北極星を見つけるための目印としても有名です。北斗七星が見えづらい時期に北極星を探す際には、カシオペヤ座を目印にして捜すといいと言われています。


一年中見ることができるカシオペヤ座ですが、秋から冬にかけて高く上り、一番見やすくなるそうです。


さてカシオペヤ座の神話について。

カッシオペイア(カシオペヤ座)は、エチオピア王ケーペウス(ケフェウス座)の妻で王妃であり、アンドロメダー姫(アンドロメダ座)の母親でもありました。


カッシオペイアは大変自慢好きな王妃で、ある時、「自分の美貌は海の女神たちにも優る。そして自分の娘アンドロメダーの美しさもすごい」と言ってしまいます。


これを聞いて怒った海の女神たちは、海神ポセイドーンに訴えました。
ポセイドーンはエチオピアに海の怪物ケートス(くじら座)を遣わし、災害を引き起こしました。


ケーペウスが神託を立てたところ、災害を止めるにはアンドロメダーをケートスに生贄として捧げなければならないとのこと。神託に従ってアンドロメダーは海の岩場に鎖で繋がれ、生贄に出されてしまいます。カッシオペイアは自分の犯した罪を嘆き悲しみました。


そこに現れたのが、勇者ペルセウスペルセウス座)。
アンドロメダーはペルセウスに助けられ、ケーペウス王のもとへ帰りました。
やがて二人は結婚し、末永く幸せに暮らしたということです。


しかし、神の怒りをかったカッシオペイアは、その罰として椅子に縛り付けられ両手を挙げた姿のまま星座にされてしまいました。


カシオペヤ座が北半球の大部分の地域では水平線下に没することがないのは、ポセイドンが彼女が海の下に降りて休息する事を許さないから。
そのため彼女は常に天空を巡り続けているのです。


身から出た錆とはまさにこのこと。過ぎた自信は危険ですね。


次回はこのアンドロメダ―を救った勇者、白馬の王子様ってこういう人のことを言うのねw 「ペルセウス座」です。

 


太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

はくちょう座

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本日ご紹介するのは、宮沢賢治銀河鉄道の夜にも登場する星座、夏の大三角形を形作る星デネブをα星に持つ「はくちょう座」です。

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北天の有名な星座であるはくちょう座は、天の川の上に翼を広げ、北から南に向けて飛ぶ形をしています。日本では夏の代表的な星座の一つです。


十字の形に星が並んでいることから、北十字星やノーザンクロス(Northern Cross)とも呼ばれています。日本では十文字、天の川星とも。


キリスト教ではこの星座を、キリストの磔の十字架と重ねて考えることがあるとかないとか。


α星は全天21の1等星の1つであるデネブ。デネブと、こと座のα星ベガ、わし座のα星アルタイルの3つの1等星で形成されるのが、夏の大三角と呼ばれる大きな二等辺三角形
アニメ『化物語』のエンディング曲「君の知らない物語」でおなじみの方もいらっしゃるのでは(わからない子は今すぐグーグル先生に聞いてみよう!)。


ギリシア神話には、はくちょう座に関する異なるいくつかの神話が伝わっています。
最も有名なのは、大神ゼウスが白鳥に化けた姿というもの。


スパルタ王妃レダに恋したゼウスは、白鳥に化けて彼女に近づき、想いを遂げます。
白鳥が去ったあと、レダは2つの卵を産み落とし、このうちの一つがふたご座の兄弟ポリュデウケース(ポルックス)とカストールとなりました。ちなみにもう一つの卵から生まれたのがトロイア戦争の誘因となる美女ヘレネ―と、ミュケーナイ王アガメムノーンの妃クリュタイムネーストラーです。


別の説は、太陽の馬車を持ち出したアポロンの子パエトーンがゼウスの怒りにふれてエリダヌス川(エリダヌス座)に落ちたとき、彼の姿を探し回る友人キュクノスをアポロンヘーリオスとも)が、天に上げてはくちょう座にしたというもの。


またある説では、琴の天才オルフェウス(こと座を参照)が死んだときに、音楽の神アポロンが天に上げてはくちょう座にしたといわれています。


このはくちょう座、夏の星座と言っても南の空をさっと通り過ぎるさそり座とは違って、ゴールデンウィークからクリスマスの頃まで空のどこかに見えています。


α星デネブは、ぎょしゃ座のカペラと並んでもっとも北にあり、もっとも長い時間見えている輝星なのです。


次回は自分と自分の娘の美貌をひけらかしたせいで娘を生贄に差し出すことになってしまった母親、椅子に座った婦人座こと「カシオペヤ座」です。


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こと座

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さて今回は、北天に輝く小さな星座「こと座」についてです!

 

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こと座はトレミー48星座の1つです。

 

こと座のα星(ベガ)は有名で、北天21の1等星のひとつに数えられている明るい星です。

ベガとはくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルの3つで『夏の大三角形』と呼ばれる大きな二等辺三角形をつくることで有名です。

ちなみに、ベガには惑星が存在するのではないかと言われています。

 

こと座は、ギリシャ神話に登場する吟遊詩人の「オルフェウス」が持っていた竪琴がモチーフとなっています。

 

オルフェウストラキア王のオイアグロスと音楽の女神カイオペとの間に生まれました。

彼の秀でた音楽の才能に感心した太陽神アポロンが、彼に竪琴を贈ったと言われています。

オルフェウスの奏でる竪琴の音色はすべての生き物に安らぎを与え、数々の争いを止めたそう。

 

オルフェウスには美しい妻のエウリディケがいましたが、ある日エウリディケが毒蛇に噛まれて死んでしまいます。

悲嘆に暮れるオルフェウス。彼は冥界に下り、エウリディケを連れて帰ると決心します。

彼は冥王ハーディスに会い、エウリディケを返してくれと頼みますが、いくらオルフェウスの願いでも死者をよみがえらせることは世界の秩序に反します。

一度はハーディスに断られたオルフェウスですが、諦めません。

彼が竪琴を弾くと、ハーディスの妻であるペルセポネがその音色に感動し、オルフェウスに妻を返してやるようハーディスを説得してくれました。

ハーディスは説得を受け入れ、オルフェウスにエウリディケを返すことを承諾します。

しかし1つだけ条件を出しました。

『冥界から地上に出るまでに、絶対に後ろを振り向いてはならない』と。

言いつけを守りエウリディケの手をひき歩くオルフェウスですが、あと少しで地上というところで疑心暗鬼から後ろを振り返ってしまいます。

約束を破ったことでエウリディケは冥界に引き戻されてしまいました。

 

それ以降、オルフェウスは悲しみのあまり大好きだった竪琴も弾かなくなってしまいます。

美男子だったオルフェウスに求婚する女性はたくさんいたのですが、それもすべてうわの空。

とうとうオルフェウスは、無視され続けて怒った女性たちに殺され、首と竪琴を川に捨てられてしまいました。

 

不憫に思ったゼウスがオルフェウスの竪琴を空へあげ、それがこと座になったと言われています。

 

形からは想像もつかないような、悲しい話ですね。

唯一の救いは、殺されたオルフェウスが冥界で最愛の妻エウリディケを暮らせたことでしょうか。

 

次回は、「はくちょう座」について書いていきます!

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

ヘルクレス座

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今回は、全天で5番目に大きい星座といわれる「ヘルクレス座」について。

 

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ギリシャ神話の英雄である「ヘラクレス」が元になった星座であるにも関わらず、あまり明るい星がないのがこの星座の特徴です。

(ちなみに、星座の場合は「ヘクレス座」と書かれるので注意!)

ヘルクレス座で最も輝く恒星であるβ星も、2.77等星という微妙な明るさ。

夏の夜空で見つけることができますが、何しろ暗い星座なのでよ~く目を凝らす必要があります。

見つけるポイントは、ヘルクレス座の足の付け根を中心に上下に広がる「H」のような恒星の並び。

ヘラクレスの頭文字をとって「H」とされているなんて説もありますが…どうなんでしょ。

 

ヘルクレス座の元になった「ヘラクレス」は、ギリシャ神話の大地の神様ゼウスと美女(人間)アルクメーネーの子。

ギリシャ神話ではしばしば英雄として描かれ、人間離れした怪力の持ち主だとも言われていました。

 

そんなヘラクレスの怪力エピソードを1つ。

ゼウスにはヘラという正妻がいたのですが、彼女は大変嫉妬深く当然愛人との子であるヘラクレスに対しても良い感情を持っていませんでした。

そこでヘラはヘラクレスを殺そうと、まだ赤ん坊である彼の元に毒蛇を送り込みます。

しかし赤ん坊であっても怪力なヘラクレス

いとも簡単に毒蛇を「キュッ」と握り潰し、倒してしまいました。

 

その後ヘラクレスは立派な青年に成長し、最愛の妻と子にも恵まれました。

しかしヘラは彼の幸せを許しません。

ヘラは狂気の女神をヘラクレスにとり憑かせ、その呪いにより彼は自らの手で妻子を火に投げ込んで殺してしまったのです。

呪いが解け、我に返るとヘラクレスは悲嘆に暮れます。

 

その後ヘラクレスは妻と子への贖罪のためまだ誰も達成したことのない12の冒険へと挑むのですが、この12の冒険には、「かに座」「うみへび座」「りゅう座」「しし座」が登場します。

そのお話はまた別の機会に。

 

見事12の冒険をすべて成し遂げたことで神の仲間入りをしたヘラクレス

そんなヘラクレスの姿をゼウスは天にあげ、「ヘルクレス座」となったそうです。

 

次回は、北天に輝く「こと座」について書いていきます!

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かんむり座

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本日ご紹介するのは北天の小さな星座「かんむり座」です。

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梅雨の時期,たまに訪れる晴れた夜に天頂付近を見上げると,オレンジ色の0等星うしかい座アルクトゥルスと,そのすぐ近くで弧を描くかんむり座 が見つかります。
かんむり座は、決して明るい星座ではありません。しかし2等星を中心に3等星~5等星が取り巻いているので,自然と中央に宝石を輝かせた王冠の姿が浮かぶのです。

 

日本でも古来から親しまれてきた星座で,車星,太鼓星,首飾り星,指環星などと呼ばれてきました。

 

ギリシア神話においてかんむり座 は,豊穣とぶどう酒の神ディオニュソスローマ神話のバッコス)が,彼の妻であるクレタ島王女アリアドネに贈った冠だとされています。

その頃クレタ島には、ミノタウロスという半人半牛の怪物が住んでおり,クレタ島ミノス王の支配下にあったアテナイでは,毎年7人の少年少女をミノタウロスの生け贄に捧げなければなりませんでした。
ある年,アテナイの勇者テセウスミノタウロスを退治しようと決心し,彼に恋したクレタ島王女アリアドネの助けによって見事にミノタウロスを退治しました。しかしテセウスアリアドネを連れてアテナイに帰る途中,立ち寄ったナクソス島にアリアドネを置き去りにして去ってしまいました。
ナクソス島を支配していたディオニュソスは,愛するテセウスに捨てられ悲しみに打ちひしがれているアリアドネを慰めて妃に迎え,七つの宝石をちりばめた王冠を贈ったのだということです。
その後アリアドネは幸せに暮らし,彼女が亡くなると,ディオニュソスは王冠を天に掲げたとのことです。

 

いやぁ、やはりディオニュソスは優しいですね! こんな男になりたいものです。

 

次回は、ギリシャ神話の勇者であるヘラクレスにちなんだヘルクレス座です。

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。