ケレス
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
今回は、準惑星「ケレス」についてです。
セレスと呼ばれることもあります。
火星と木星の間を巡っている準惑星で、直径は960kmと大きくかつては太陽系最大の小惑星といわれていました。
しかし2000年代以降にケレスよりも大きな小惑星が次々と発見されたことにより、「太陽系最大」の座を明け渡すことになります。
ケレス発見の歴史は古く、1801年の1月1日にシチリア島のパレルモ天文台で観測されたのが始まりだと言われています。
19世紀にはもう発見されていたのですね。
ケレスの名前は、ローマ神話に出てくる女神ケレースからとられたそうです。
ケレスの表面はでこぼことしたクレーターに覆われています。
この表面のクレーターの1つに明るい点があることが2015年の3月に分かりました。
その後の調査で、これは約78万年前にできた比較的新しい点だということが判明します。
幅は10km、高さは500mの岩だそう。
(78万年前で「新しい」なんて言われちゃうんですね、宇宙って)
また、2016年3月にNASAの探索機「ドーン」が撮影したケレスの表面の映像によって、明るい点の付近には硫酸塩マグネシウムに近しい塩と水があることが解明されました。
この塩と水が太陽に照らされることによって水分が蒸発、塵状の煙となり、その煙が太陽光の反射によって光っているように見える、とのこと。
この結果は、明るい点は未確認生命体が存在する証拠だとしていたオカルトファンを落胆させました。
しかし、クレーターばかりの惑星の表面に水があるだなんて、少しワクワクしませんか?
水があるということは、生命が存在していた可能性も大いにあるわけですから。
さて、次回は同じく太陽系の準惑星の1つであるハウメアについてです!
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。