できたらいいな、星間旅行!!

太陽社長の岡本大助さんがきっかけで宇宙や惑星に興味を持ちました!

おとめ座

ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。

太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。

 

さて本日ご紹介するのは、「おとめ座」です。

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おとめ座(乙女座、Virgo)は横道十二星座のうちの1つで、トレミーの48星座の1つでもあります。

おとめ座を成す恒星であるα星は「スピカ」と呼ばれ、おとめ座の中で最も明るい恒星として知られています。

スピカは全天21という21個ある一等星の中の1つとしても有名なのだとか。

ちなみに、同じく全天21であるうしかい座のα星アークトゥルス、しし座のβ星デネボラで「春の大三角形」を形成します。

また、おとめ座付近には「おとめ座銀河団」という銀河団が存在しています。

何かと華やかな星座ですね!

 

おとめ座のモデルには2つの説があります。

1つは前回述べた古代メソポタミアに由来するもので、もう1つはギリシャ神話に由来するものです。

せっかくなので今回は2つともご紹介しようと思います!

 

おとめ座の神話(古代メソポタミア編)

 

おとめ座のモデルとなったのは、古代メソポタミアにあった「畝(うね)」と「葉」という2つの星座です。

ちなみに畝とは畑に作物を植えるために土を盛り上げた箇所のことを言うそう。

古代メソポタミアの星座における畝とは麦畑の畝を指します。

一方葉という星座はナツメヤシの葉を示し、麦もナツメヤシも古代メソポタミア古代エジプトなどの中東地域で栽培されていた作物でした。

雨が少ない砂漠のような場所において麦やナツメヤシは貴重な生命の源であり、そのことから古代メソポタミアの人々はこの2つの星座に植物神や豊穣の女神としての姿を重ね合わせたと言われています。

こうした2つの星座がその後のヨーロッパを中心に統合され、麦とナツメヤシの葉をもった乙女の姿として認識されるようになったそうです。

 

おとめ座の神話(ギリシャ神話編)

 

ギリシャ神話におけるおとめ座のモデルは、農業の女神デメテルです。

農業の女神デメテルには神々の王ゼウスとの間にペルセポネという美しい娘がいました。

好色で強引なゼウスのことを嫌っていたデメテルでしたが、実の娘であるペルセポネのことはとても大切にしていました。

しかし、最愛の娘ペルセポネに恋をした神がいました。

それは冥界の王ハデスです。

ハデスは美しい花をおとりにし、無理やりペルセポネを捕まえ冥界へ連れて帰ってしまいました。

 

デメテルはペルセポネがいなくなったことで悲嘆に暮れます。

そして農業の女神であるデメテルが内にこもってしまったことで、農作物が育たなくなり大地は実りを生み出せなくなってしまいました。

さすがのゼウスも事態の深刻さに気付き、冥界の王ハデスにペルセポネを返すよう要求します。

しぶしぶ要求を飲みペルセポネを返したハデスでしたが、冥界の王である彼が大人しく言うことを聞くわけがありません。

ハデスがお詫びの印だとペルセポネにザクロの実を渡します。ペルセポネは何の疑いもなく帰り道にそのザクロを食べてしまうのですが、実はこれはハデスの罠でした。

 

ペルセポネが帰ってきたことを喜ぶデメテルでしたが、彼女が手に持っていたザクロを見て愕然とします。

なぜなら冥界の食物を食べた者は、冥界で生きていかなければならなかったからです。

そうとは知らないペルセポネは、ザクロの実を3つ食べてしまったのです。

 

デメテルはゼウスをはじめとした神々に抗議します。

そして粘り強いデメテルの抗議が実を結び、神々の協議の結果ペルセポネは食べた実の数分の月を、冥界で過ごすだけで良いことになりました。

3粒食べたペルセポネは、1年のうちの3か月だけ冥界で過ごすことに。

 

永遠の冥界行きはまぬがれたとはいえ、3か月もの間愛娘を冥界へやることになったデメテル

デメテルが冥界にいるペルセポネを心配している姿が星になり、これがおとめ座になったと言われています。

 

母の愛は強し…。とはいえ、デメテルが可哀想ですねぇ。

 

さて次回は、女神アストライアーに関係すると言われる「てんびん座」についてご紹介します!

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。