てんびん座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
本日ご紹介するのは、正義と天文の女神アストライアーの所有物で、正義を計る天秤「てんびん座」です。
てんびん座(天秤座、Libra)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つで、西はおとめ座と、東はさそり座と接しています。
てんびん座は、元々はさそり座のはさみの部分だったのですが、後に星座として独立しました。このため黄道十二星座の中では最も新しいものと考えられています。
また、黄道十二星座の1つなので、元々はメソポタミア文明に由来を持つ可能性が高いそうです。
■てんびん座の神話
神々の王ゼウスと、巨人タイタン族の女神テミスとの間に生まれた娘アストライアーは、正義を守る女神。
アストライアーが生まれたころ、この地上は「金」の時代といわれ、川には牛乳が流れ、野にはたくさんの果物や、穀物があふれていました。
ところが「銀」の時代がくると、地上に四つの季節ができました。暑さと寒さをしのぐために、人間は家を建てたり、衣服を縫ってまといました。また、春に穀物の種をまき、秋に収穫をしなくてはならなくなりました。やがて人々の間に貧富の差ができ、人のものを盗んだり、争ったりしはじめました。
そこで、正義を守る女神アストライアーは、「天秤」を使って穀物を正しく計り人々に平等に分配しました。こうして、争うことのないよう、公平な裁定をしたのです。
しかし、「銅」の時代が訪れると、人は鉄で武器を作り、暴力で人殺しをし始めました。それまで地上にいた神々は、これを見て人間と暮らすことをあきらめ、天上に昇って行きました。最後まで「正義」を守らせようとした女神アストライアーも、ついに天上の世界に帰ったのでした。
その女神の姿は「おとめ座」として星座に残され、女神が愛用した「天秤」も星座として天高く輝くことになったのだといいます。
人間は自分たちの愚かな行いによって、神から見限られてしまったのですね。なんてこった。
次回はオリオンを貶めるためにヘラに使わされた刺客「さそり座」について。
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。