かんむり座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
本日ご紹介するのは北天の小さな星座「かんむり座」です。
梅雨の時期,たまに訪れる晴れた夜に天頂付近を見上げると,オレンジ色の0等星うしかい座のアルクトゥルスと,そのすぐ近くで弧を描くかんむり座 が見つかります。
かんむり座は、決して明るい星座ではありません。しかし2等星を中心に3等星~5等星が取り巻いているので,自然と中央に宝石を輝かせた王冠の姿が浮かぶのです。
日本でも古来から親しまれてきた星座で,車星,太鼓星,首飾り星,指環星などと呼ばれてきました。
ギリシア神話においてかんむり座 は,豊穣とぶどう酒の神ディオニュソス(ローマ神話のバッコス)が,彼の妻であるクレタ島王女アリアドネに贈った冠だとされています。
その頃クレタ島には、ミノタウロスという半人半牛の怪物が住んでおり,クレタ島ミノス王の支配下にあったアテナイでは,毎年7人の少年少女をミノタウロスの生け贄に捧げなければなりませんでした。
ある年,アテナイの勇者テセウスはミノタウロスを退治しようと決心し,彼に恋したクレタ島王女アリアドネの助けによって見事にミノタウロスを退治しました。しかしテセウスはアリアドネを連れてアテナイに帰る途中,立ち寄ったナクソス島にアリアドネを置き去りにして去ってしまいました。
ナクソス島を支配していたディオニュソスは,愛するテセウスに捨てられ悲しみに打ちひしがれているアリアドネを慰めて妃に迎え,七つの宝石をちりばめた王冠を贈ったのだということです。
その後アリアドネは幸せに暮らし,彼女が亡くなると,ディオニュソスは王冠を天に掲げたとのことです。
いやぁ、やはりディオニュソスは優しいですね! こんな男になりたいものです。
次回は、ギリシャ神話の勇者であるヘラクレスにちなんだヘルクレス座です。
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。