ヘルクレス座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
今回は、全天で5番目に大きい星座といわれる「ヘルクレス座」について。
ギリシャ神話の英雄である「ヘラクレス」が元になった星座であるにも関わらず、あまり明るい星がないのがこの星座の特徴です。
(ちなみに、星座の場合は「ヘルクレス座」と書かれるので注意!)
ヘルクレス座で最も輝く恒星であるβ星も、2.77等星という微妙な明るさ。
夏の夜空で見つけることができますが、何しろ暗い星座なのでよ~く目を凝らす必要があります。
見つけるポイントは、ヘルクレス座の足の付け根を中心に上下に広がる「H」のような恒星の並び。
ヘラクレスの頭文字をとって「H」とされているなんて説もありますが…どうなんでしょ。
ヘルクレス座の元になった「ヘラクレス」は、ギリシャ神話の大地の神様ゼウスと美女(人間)アルクメーネーの子。
ギリシャ神話ではしばしば英雄として描かれ、人間離れした怪力の持ち主だとも言われていました。
そんなヘラクレスの怪力エピソードを1つ。
ゼウスにはヘラという正妻がいたのですが、彼女は大変嫉妬深く当然愛人との子であるヘラクレスに対しても良い感情を持っていませんでした。
そこでヘラはヘラクレスを殺そうと、まだ赤ん坊である彼の元に毒蛇を送り込みます。
しかし赤ん坊であっても怪力なヘラクレス。
いとも簡単に毒蛇を「キュッ」と握り潰し、倒してしまいました。
その後ヘラクレスは立派な青年に成長し、最愛の妻と子にも恵まれました。
しかしヘラは彼の幸せを許しません。
ヘラは狂気の女神をヘラクレスにとり憑かせ、その呪いにより彼は自らの手で妻子を火に投げ込んで殺してしまったのです。
呪いが解け、我に返るとヘラクレスは悲嘆に暮れます。
その後ヘラクレスは妻と子への贖罪のためまだ誰も達成したことのない12の冒険へと挑むのですが、この12の冒険には、「かに座」「うみへび座」「りゅう座」「しし座」が登場します。
そのお話はまた別の機会に。
見事12の冒険をすべて成し遂げたことで神の仲間入りをしたヘラクレス。
そんなヘラクレスの姿をゼウスは天にあげ、「ヘルクレス座」となったそうです。
次回は、北天に輝く「こと座」について書いていきます!
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。