オリオン座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行へ!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!
宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
さて今回は「オリオン座」についてです。
オリオン座(Orion)はトレミー48星座の1つ。
中央に3つ星が並んでいるのが目印で、明るく目立つことから文学作品や歌の歌詞にしばしば登場します。
オリオンの右肩付近にあるα星は「ベテルギウス」と呼ばれ、このベテルギウスとおおいぬ座の「シリウス」、こいぬ座の「プロキオン」の3つで「冬の大三角形」を形成することでも有名です。
ちなみにこの3つの恒星はどれも1等星。非常に明るいのが分かります。
ちなみにオリオンの左足首付近にあるβ星(リゲル)も1等星です。
オリオン座の神話について。
オリオン座は有名な星座なこともあり、エジプト、ギリシャ、日本それぞれに神話があります。
しかし今回はいつものようにギリシア神話について書いていきたいと思います!
オリオンは海の神ポセイドーンの息子で、美しい顔立ちの巨人でした。
ある日オリオンはキオス島の王様の娘、メロペーに一目ぼれし、結婚を申し込みます。
狩人としての腕も良かったオリオンは、結婚の承諾を得るために島中の獲物を仕留めますが、それでも王様とメロペーが首を縦に振ってくれません。
業を煮やしたオリオンは、メロペーを酒に酔わせて力づくでものにしようとしましたが、それを知った王様は激怒。
オリオンの両目をくり抜いてしまいます。
盲目のオリオンは音を頼りに、炎と鍛冶の神ヘーパストスの鍛冶屋へと赴きます。
オリオンを哀れに思ったヘーパストスは、弟子に彼を太陽の館へと案内させました。
太陽の館には光明の神アポローンがいます。
アポローンは哀れなオリオンの目を癒し、オリオンは再び目が見えるようになりました。
それからオリオンは、ひたすら狩りに専念します。
狩猟の女神アルテミスはいつしかそんなオリオンに惹かれるようになり、2人は良い仲に。
しかしそれを快く思わないアルテミスの兄アポローン。
妹を説得しますが、アルテミスは聞きません。
ある日、オリオンが海から顔だけ出して歩いていました。
その姿を見て、アポローンはアルテミスに「あの小島に矢を命中させることはできるか?」と尋ねます。
オリオンだと気付かないアルテミスは「もちろん!」と、矢でオリオンの頭を射抜いてしまいました。
死体となって水面に浮き上がるオリオン。
その姿を見てアルテミスは「騙したのね!」と兄を責めますが、時すでに遅し。
オリオンは死んでしまいました。
嘆き悲しんだアルテミスはオリオンを空へ上げ、勇敢な姿をした狩人の「オリオン座」にしました。
メロペーを酔った勢いでものにしようとするあたりは感心しませんが、その後の展開はただただオリオンが気の毒ですね。
アポローンは、オリオンの両目を治してあげたけれど、妹の伴侶…と考えると話は別だったのでしょうか。
それでも殺させるなんてあんまりですよねぇ。。
今までなんとなく見ていたオリオン座でしたが、神話を知ると見方が変わりそうですね!
さて次回は「エリダヌス座」について紹介していきたいと思います!
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。