おおいぬ座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
本日ご紹介するのは、α星に全天21の1等星の中で最も明るいシリウスを頂く「おおいぬ座」です。
おおいぬ座(大犬座、Canis Major)は、日本では冬の南の空にやや低く見られる星座。
1等星のα星シリウスと、こいぬ座のα星プロキオン、オリオン座のα星ベテルギウスの3つの1等星で、冬の大三角を形成します。
シリウス以外に、β星ミルザム(Mirzam)、δ星ウェズン(Wezen)、ε星アダーラ(Adara)、η星アルドラ(Aludra)の4つの2等星があります。
ちなみにプトレマイオスは、この星座の周りの11個の星を「星座を形作らない星」として挙げていました。現在、そのうちの9個ははと座、1個はいっかくじゅう座、残る1個はおおいぬ座の星となっています。
おおいぬ座の神話には2種類あり、1つはギリシア神話に登場する犬「ライラプス」に関するもの。もう1つは同じくギリシア神話なのですが、オリオンの猟犬とするものです。
ライラプスとは、どんな獲物も決して逃がさないと運命に定められた犬。
その飼い主は転々とし、もともとはヘーパイストスがゼウスのために作った犬で、ゼウスはこれをエウローペーに槍とともに与え、エウローペーは息子のミーノースに与えたといいます。最終的にはアテナイのケパロスのものとなりました。
ある日、ケパロスのところにテーバイを苦しめるテウメソスの牝狐を退治するために、ライラプスの力を借りたいという話がきました。
しかしこの牝狐は誰にも捕まらないという運命にあったため、同じくどんな獲物も決して逃がさない運命のライラプスと終わらない追いかけっこを続けることになります。
これを見かねたゼウスが両者を石に変え、ライラプスは空に上がっておおいぬ座となったそうです。
なおオリオンの猟犬という説の場合、ライラプスはオリオンの足元でウサギ(うさぎ座)を追いかけているのだとか。
そういえばシリウスの古代の呼び方を調べると、カルデア人はカク・シシヤ(指導する犬星)、バビロンではカッカブ・リク・ク(犬星)、アッカドではムル・リク・ウド(太陽の犬星)など、すべてに「犬」が関係しています。
古代中国でもシリウスは天狼星と呼ばれ、犬の星とされていました。不思議ですねえ。
さて次回、なんとまた犬関係が続きますw
それもオリオンの2番目の猟犬といわれている「こいぬ座」です。
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。