からす座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
本日ご紹介するのは、鳥のはずなのになぜか四角い形をした星座「からす座」です。
からす座(烏座、Corvus)は、日本では春の南の空に見ることができるトレミーの48星座の1つ。
β星、γ星、δ星、ε星の4つの3等星で構成される四角形が特徴です。
この四角形、当然カラスそのものの姿ではありません。
この四つの星は、カラスを空に打ちつけた「釘」を表しているのです。
カラスはその昔、太陽神アポロンに仕えていました。美しい銀色の翼をもち(白色との説もあり)、人間の言葉を話すこともできたといいます。
カラスの主アポロンは、美しい娘コロニスと恋をしましたが、神の国に住むアポロンと人間であるコロニスは一緒に住めません。そこでアポロンはカラスに二人の間の伝言役を任せました。
カラスは毎日二人の間を往復し、それぞれに相手の様子を伝えました。
しかしある日、カラスはアポロンのもとへ行く途中に道草をして、到着が遅くなってしまいました。遅くなった理由をアポロンに問いただされたカラスは、つい「コロニスが他の男と浮気をしている」と口からでまかせを言ってしまいます。
それを聞いたアポロンはすぐさま地上に降り、コロニスの屋敷の人影に向かって矢を放ちました。ところが、アポロンが射抜いたのは愛するコロニスその人。コロニスは今際の際で、アポロンの子どもを宿していることを告げ、そのまま息絶えてしまいました。
カラスの嘘に激怒したアポロンは、カラスから人間の言葉を取り上げると、さらに美しい羽根を真っ黒に変え、天に貼り付けにしてしまったのでした。
ちなみにこのときコロニスのお腹にいた子が、医療・薬の神として知られるアスクレピオス。アスクレピオスはコロニスのお腹から取り出され、半人半馬族(ケンタウロス)の賢人ケイロンに預けられて育つことになります。
次回はこのアスクレピオスの育ての親、ケイロンも属する半人半馬族の「ケンタウルス座」です。
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。