できたらいいな、星間旅行!!

太陽社長の岡本大助さんがきっかけで宇宙や惑星に興味を持ちました!

ケフェウス座

ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。

太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。

 

さて今回ご紹介するのは、北天の星座である「ケフェウス座」です。

 

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ケフェウス座は紀元前6世紀頃にはその存在を知られていた、歴史の長い星座です。古代ギリシア時代の文献の中にも、ケフェウス座に関する記述があるのだとか。

 

五角形が印象的な星座で、ちょうど足首あたりにあるα星が二等星、β星やγ星が三等星なこと以外は全体的に暗めな恒星が多いのが特徴です。

ちなみに、両足の間にあるμ座は「ガーネット・スター」と呼ばれる赤色超巨星です。「超巨星」という名の通り、直径が太陽の数百倍ないし千倍以上あるそうです。明るさは太陽の数千倍にもおよび、赤く光る美しい星として知られています。

 

ケフェウス座のモデルとなったのは、古代エチオピア王国の王様ケフェウスです。そのまんまですねw

当時のエチオピア王国は今でいう中東地域を指します。イスラエルやヨルダン、エジプトを含まれていたそうなので、相当大きな王国だったようです。

ケフェウスには美しい妃カシオペアと、その美貌を受け継いだ娘のアンドロメダがいました。

このカシオペアとアンドロメダもトレミーの48星座に入っています。

ケフェウス座の神話にはカシオペアにアンドロメダ、さらにはギリシア神話の勇者ペルセウスも登場するのですが、その神話においてケフェウスは本当に影が薄く、どうせその話を書くなら後に紹介するペルセウスやアンドロメダの回で紹介した方が良い気がするので(本当に頼りないお父ちゃんなんです…)エチオピア王族の話はそれまで取っておこうと思います!

あまりに影が薄いので、一部では妻のカシオペアや娘のアンドロメダに比べて全体的に恒星がぱっとしないよね、なんて言われる始末…頑張れ、お父さん!!

 

さて次回は牛飼い座についてご紹介します!

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした!

りゅう座

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本日ご紹介するのは北天の星座「りゅう座」です。

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竜座の尻尾にあるα星は三等星(一説には四等星とも)ですが「トゥバン」といい、蛇または竜という意味。また、β星をラスタバン、γ星のエルタニン、どちらも竜の頭からきている名前です。λ星はギアンサルといい、竜の尾という意味です。

竜の頭部を表すβ星、γ星は2.8等、2.2等と、尻尾のα星よりも明るい星です。それなのにどうして一番明るいわけでもない尻尾のα星に「トゥバン」、つまり「竜」を表す名前が付けられたかというと、実はかつてこの星に二等星くらいの明るさがあったから、という説からだそうです。

また、この星が昔は北極星の役割をしていた星だったからではないかという説もあります。


β星はアラビア語で「アル・ラス・アル・トゥバン」、意味は蛇または竜の頭
γ星はアラビア語で「アル・ラス・アル・ティニン」、意味は竜の頭
δ星はラテン語で「ノドゥス・ゼクンドゥス」、意味は二番目の結び目、竜座のとぐろの二つ目という意味。
ζ星はラテン語で「ノドゥス・プリムス」、意味は一番目の結び目
ι星はエダシクといい、アラビア語の「アル・ディハ」(牡のハイエナ)がなまったもの。
λ星はギアンサル、アラビア語の「ジョザル」(竜の頭と尾)がなまったもの。他にアル・ジャウザ(ふたご)からきたという説もあるそうです。
ξ星はグルミウムといい、ギリシャ語の「ゲネイオン」(下顎)がなまったもの。
ν星はクマ。
μ星はアルラキス、アラビア語で「とんだりはねたりするもの」からきているそうです。
ψ(?)・・・文献には二つあり、ヅィバンといい、アラビア語の、アル・ディバインからきているそうです。もともはζ星とη星についていたのが、この星に誤って移ったみたいです。


この星座の元となった竜には諸説あります。
ヘラクレスの12の冒険の11番目がこの100の頭を持つ竜(ラードーン)が守るりんごをとってくることだったとか、ギリシャ神話に登場するテーバイの創建者カドモスに倒された竜だったとか、アルゴー船の冒険でイアーソーンらの目的である金の羊の毛皮を守っていた竜だったとか。

ホントのところがどうかはともかく、英雄の冒険譚には欠かせないキャラクターだったのは間違いないようです。


ところで全然関係ないのですが、前回こぐま座のイメージ画を挿入したのですが、どうもコレ「こぐまが猛スピードで移動してる絵」みたいにみえませんwww? シャーッってwww

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太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした!

こぐま座&おおぐま座

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さて、今回から新たに「トレミーの48星座」シリーズを始めたいと思います!

普段僕たちが親しんでいる黄道十二星座の4倍の数であるトレミー48星座。

実はアラブの天文学では2000年以上使われてきた、歴史と伝統がある星座なんです。

そんなトレミーの48星座を紹介するシリーズの記念すべき第一弾は『こぐま座&おおぐま座』について。

この2つの星座はとても深いつながりがあるので、一緒に紹介しちゃおうと思います!

 

こぐま座

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「こぐま」と聞くと、小さなテディーベアを連想しちゃいますね。

 

こぐま座(小熊座、Ursa Minor)は北天の星座で、北半球では一年を通して目にすることができます。

こぐまのしっぽの位置にある恒星、α星はポラリスと呼ばれ、二等星の明るさを誇ります。

α星は現在の北極星であることも覚えておきましょう。

 

ちなみにこぐまの胸のあたりにあるβ星も二等星です。

全体的に明るい星座だということが分かりますね。

 

 

おおぐま座

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おおぐま座(大熊座、Ursa Major)は北天の星座です。

北斗七星と呼ばれる7つの恒星があることが有名で、特に尻尾の位置にあるミザール(ζ星)は二重星になっています。

おおぐま座には二等星が6つもあるのですが、すべて尻尾の部分に集中しています。

胴体にある恒星はすべて三等星以下なのだとか。

 

 

こぐま座おおぐま座の神話

 

こぐま座の神話とおおぐま座の神話はセットになっています。

こぐま座のモデルとなったのはギリシア神話に登場する狩人のアルカスで、おおぐま座のモデルになったのはアルカスの母親であるカリストです。

 

アルカスは大地の神ゼウスとニンフ(神様と人間の中間の妖精)のカリストの間に生まれた子どもでした。

しかしアルカスの母親、カリストはゼウスの正妻であったヘラ(神々の女王)の怒りを買い、無理やり大きな熊の姿に変えられてしまいます。

かつての美貌を失ったカリストは失望し、自ら深い森の奥へと身をひそめました。

カリストと離れ離れになりながらも立派な青年へと成長したアルカスは、ある日森で大きな熊(カリスト)と出会います。

 

目の前にいる熊が自分の母親だとはつゆほども思わないアルカスは、熊を倒そうとします。

その姿を天界から見ていたゼウスは危機一髪のところで竜巻を起こし、カリストとアルカスを空へと舞い上げました。

 

この時アルカスもこぐまの姿になり、2人はおおぐま座こぐま座になったのだとか。

やっと最後に親子が再会できたのです。

 

アルカスがカリストを射殺していたら大変な悲劇でしたが、そうならなくて本当に良かったですね…。

 

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ちなみにこの2つの星座はこんな風に見えるみたいです。

可愛らしいですね。

 

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした!

うお座

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あけましておめでとうございます!

2017年、始まりましたね~。

今年も天体のロマンを追いかけたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!

 

さて、新年一発目ですが星座シリーズ最終回です!w

今回ご紹介するのは「うお座」です。

 

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うお座魚座、Pisces)は黄道十二星座トレミーの48星座の1つです。

東と西に分かれた2匹の魚の尾が紐でしっかりと結ばれている形をしています。

うお座には3等星より明るい星がなく、夜空ではあまり目立ちません。

一番明るい恒星であるη(イータ)星でも4等星です。

 

うお座の神話

 

うお座の神話に登場するのは、美と愛の女神「アプローディーテー」です。

ある日、アプローディーテーはユーフラテス河のふもとを息子である「エロス」と共に散歩していました。

そこに、百個の頭を持つ巨大な魔獣「テューポン」が現れてます。

テューポンは天空の守護神「ウラノス」と地の女神「ガイア」を両親に持つ、ギリシャ神話における最大最強の怪物です。

 

アプローディーテーはエロスと共に魚に変身し、ユーフラテス河を泳ぎ命からがら逃げ出しました。

その時、息子と離れないように体を紐でしっかりと縛ったことから、うお座は2匹の魚がつながった形をしているといわれています。

 

そしてその姿が母と子の愛情の印として天空にあげられ、うお座になったそうです。

 

それにしてもギリシャ神話最大最強の怪物とは…一体どんなものなのでしょう。

神様でさえも恐れるんですからね!気になります。

 

 

さて、今回で星座シリーズは終了です。

次回からはトレミーの48星座シリーズを始めたいと思います!

トレミーの48星座とは2世紀の天文学者クラウディオス・プトレマイオスが作った星表を元にした星座です。

同じ星座でも黄道十二星座とは違い48星座ですからね。長いですよーw

聞き慣れない名前の星座もたくさん登場するので、楽しんで読んで頂けたらと思います。

 

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みずがめ座

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本日ご紹介するのは、ネクタルと呼ばれるお酒を注ぐ美少年ガニメデスの姿といわれる「みずがめ座」です。

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みずがめ座水瓶座Aquarius)は黄道十二星座1つで、トレミーの48星座1つでもあります。

 

ゼウスに愛されたガニメデスと呼ばれる美少年が、神々の食卓でお酒を注ぐ姿だといわれています。

 

◼︎みずがめ座の神話

ゼウスはいつものように、オリンポス山から下界を見ていました。

 

トロイアの山並みを見ると、とても美しい牧童がいました。その美少年が、ガニメデスです。

 

「側におきたい!」ゼウスはオオワシに化け、急降下しました。

 

バサバサバサー!
身の回りが暗くなり、ガニメデスは恐怖に襲われます。次の瞬間、ガニメデスの体はオオワシにつかまれ、宙に浮いていました。ガニメデスは何が何だか分かりません。オオワシに化けたゼウスはそんな少年を想い、その舌で優しく腕をなめています。

 

ゼウスはオリンポス山につくと、ガニメデスを少年のまま不老不死にしました。そして神々の食卓でネクタルと呼ばれる美酒を注ぐ役目をあたえ、なんと自分の愛人にもしてしまったのです。

 

ガニメデスの失踪に、両親はたいそう悲しみました。悲嘆にくれる両親を見たゼウスはさすがにこころを痛め、ヘルメスを呼びました。そして風のように速く走る神馬を、ガニメデスの両親に贈ったのです。

 

みずがめ座は神々の食卓で美酒、ネクタルを注ぐガニメデスの姿だといわれています。両親がいつも息子であるガニメデスを想い浮かべられるように、ゼウスが星座にしたというわけです。

 

ゼウスさん、何人もの愛人を抱えていたうえに両刀なんですね…。でも、さらったガニメデスの両親にも一応仁義を切っているところに、ギリギリ救いの余地があるように思います。

 

次回は12星座シリーズのラスト、「うお座」です。

 

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やぎ座

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本日ご紹介するのは、上半身がヤギで下半身が魚、牧神パンこと「やぎ座」です。

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やぎ座(山羊座、Capricornus, Capricorn)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもあります。

英語では冬至点をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼びますが、現代の冬至点はいて座にあり、やぎ座にはありません。これは古代バビロニア時代、冬至点がこの星座の中にあった名残だとされています。このころに黄道12宮が制定されたため、冬至点をThe Tropic of Capricornと呼ぶようになったとか。きわめて古い星座であることが分かりますね。


■やぎ座の神話


牧神パンは、山羊のような角が生え、尖った耳を持ち、腰から下は山羊のようで足にはひづめがあり、生まれつきオッサン臭いその顔にも山羊のような髭がモシャモシャと生えた生き物でした。こんな姿のパンでしたが、とても陽気で愛嬌がありいたずら好き・遊び好きで、山の洞窟に住み、森や谷川のニンフ(妖精)たちを追いかけ回して暮らしていました。

ある時のこと、パンは女神アルテミスに仕える内気なニンフ、シュリンクスに恋をします。パンはいつもニンフたちを追いかけ回すように、シュリンクスを追いかけました。カモシカのように逃げたシュリンクスでしたが、とうとう川岸で追いつめられてしまいます。シュリンクスはそこで川の神に祈りました。

「どうか私の姿を変えて、あの者からお守り下さい」

やっと追いついたと思ったパンは、思い切りシュリンクスに飛びつきました。ところが腕の中を見ると、抱えているのは川辺に生えた葦でした。川の神はシュリンクスの願いを聞き入れて、その姿を葦に変えてしまったのです。

がっかりしたパンは岸辺の葦を一本抜き取ると、それを丸めて葦笛にし、いつもそれを吹いては踊っていたのだそうです。それ以来、葦笛のことをシュリンクス(またはパンフルート)と呼ぶようになりました。

さて、ある時オリュンポスの神々は、ナイルの川岸で賑やかに宴会を開いていました。楽しいことの大好きなパンもこの座に加り、シュリンクスを吹いては踊って見せ、宴会を大いに盛り上げていました。

ところが、そこに突然怪物テュフォンが襲いかかったのですから大変です。

テュフォンというのは、大地の女神ガイアが大神ゼウスを恨んで無理矢理生み落としたという化け物で、その大きさは天にも届くほど、肩から腰までは人間の姿ですが、その首から上には百匹もの竜の顔があって、それぞれの目から炎を放ち、腰から下に付いているのは足ではなく、とぐろを巻いた巨大な毒蛇の胴体で、動く度に不気味な音がするというとんでもない怪物です(「獅子座」のライオンは、このテュフォンの子です)。

宴会に列席していた神々は、皆いろいろなものに姿を変え、ナイル川に飛び込んで逃げ出しました(この時、魚に姿を変えたアフロディテとその息子エロスが「魚座」になりました)。

ところが、陽気にシュリンクスを吹いて踊りに夢中になっていたパンはすっかり逃げ遅れ、ようやく気が付いて振り返ったときには、もうテュフォンが目の前まで迫ってきていました。慌てたパンはすっかりパニックに陥り(この言葉もパンの名前が元になったと言われています)大急ぎで川に飛び込んだものの、あんまり慌てていたので半分は魚になったのに、もう半分は山羊になってしまったのです。

大神ゼウスは、この化けそこなったパンの姿を面白がって、そのまま天に上げて星座にしました。それが「山羊座」になったのだと言われています。

 

焦った姿を見て笑う神々って、なんか性格悪くないかwww?
生前の功績や武勇を讃えられて星座になる神々が多い中、まさかの「面白かったから星座に採用」って、正直喜んでいいんだか怒った方がいいんだかwww
まあでも神話の世界にも「いじられキャラ」っているんだなと親近感がわいたのは確かですw
たぶん現代にいたら、みんなから写真とか動画とかバンバン撮られてSNSにガンガンUPされるタイプですねw 世が世ならユーチューバーだよw


いよいよ十二星座シリーズもあと2つ。

次回はゼウスに愛でられた美少年ガニメデスのお酌道具「みずがめ座」について。


太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

いて座

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今回はケンタウロスの形をした星座、「いて座」についてです。

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いて座は黄道十二星座、およびトレミー48星座のうちの1つです。

冬至点や銀河の中心がいて座の領域に入ります。

 

いて座は上半身が羽根の生えた人間、下半身は馬というケンタウロスの形をしています。

いて座における恒星は、上半身と下半身で明るさの度合いがはっきりと分かれているのが特徴です。

カウス・アマウストラリス(弓の南側)やヌンキなど上半身に集中する星は明るいものが多く、一方で下半身に集中している星は4等星以下の暗いものが多いのだとか。

 

 

●いて座の神話

いて座はケンタウルス族の弓の名手であった「ケイローン」の姿だと言われています。

 

ギリシャ神話においてケンタウルスというのは一種族として確立された存在でした。

山の中の洞穴に住むケンタウルス族のほとんどは善良で思慮深く、人間たちとも諍いなく仲良く暮らしていました。

ケイローンはその中でも特に聡明で、音楽の神アポロンと月の神アルテミスから音楽、医術、予言、狩りの力を授けられていました。

ケイローンは授けられた力を多くの人と共有しようと思い、教師としてケンタウルス族の若者を教育していたのです。

 

ケイローンの生徒たちの中に、大地の神ゼウスと人間のアルクメネの間の子「ヘラクレス」もいました。

ヘラクレスといえば、ギリシャ神話最強の英雄との呼び声も高いですね。

若き日のヘラクレスケイローンの生徒だったのです。

 

ある日ヘラクレスが他の生徒と激しい喧嘩をしました。

怒りで我を忘れたヘラクレスは、ヒドラの猛毒を塗った矢を無作為に撃ちます。

そして運悪く、その矢が止めに入ったケイローンを射抜いてしまうのです。

通常ならばヒドラの毒で即死なのですが、ケイローンはゼウスの父で大地と農耕の神クロノスの子で、不死身でした。

死ねないということは、永遠にヒドラの猛毒に苦しまなければなりません。

 

あまりの苦痛に死を望んだケイローンは、ゼウスに頼んで自らの不死身の力を巨神族の英雄プロメテウスに譲りました。

かくして安らかに死ぬことができたケイローンですが、その死は多くの人に悼まれました。

ゼウスも、もちろんヘラクレスもです。

 

ケイローンの死を悼んだゼウスはその姿を天にあげ、それがいて座になったと言われています。

 

いやぁ…ケイローン…とんだとばっちりですね。

というかヘラクレス、猛毒の矢で喧嘩相手を撃とうとするなんて卑怯ですね!

若気の至りじゃ済まされないですよ…。

 

次回は、牧神アイギパーンがモチーフとされる「やぎ座」についてです!

 

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