こいぬ座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
今回は、「冬の大三角」の一角を担う「こいぬ座」についてです!
なんだか、可愛らしい…。
こいぬ座(小犬座、Canis Minor)は、トレ三ーの48星座のうちの1つ。
小犬のちょうど首のあたりにあるα星のプロキオンは全天21の1等星で、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベデルギウスと「冬の大三角」を形成することで有名です。
全体的に小さめであるにも関わらず、プロキオンやβ星のゴメイサ(2,89等)の明るさのおかげでなにかと有名な星座です。
ちなみにプロキオンは日本の三重県では「小さいオオボシ」、島根県では「イロシロ」と呼ばれているのだとか。
こいぬ座に関する神話はいくつか種類があります。
前回のおおいぬ座で紹介したような、オリオンの猟犬No.2だった…というのもそのうちの1つ。
他には、ケンタウロスのケイローンに狩猟を教わった狩りの名手「アクタイオン」の名犬「メランポス」にまつわる話です。
ある日アクタイオンは獲物の鹿を追ううちに、深い森に迷いこんでしまいました。
名犬メランポスや他の猟犬たちともはぐれてしまい、帰る道も分からず途方に暮れていると、遠くの方でぼんやりと光る灯りを見つけます。
人の家があるのかもしれないと灯りに近づくアクタイオン。
そこにいたのは、水浴び中のアルテミスとニンフ達でした。
突然人間に裸を見られたアルテミスは大激怒。
怒りのあまりアクタイオンに呪いをかけ、彼を一頭の鹿に変えてしまったのです。
そこへやってきたのは、はぐれた名犬メランポスと猟犬たち。
鹿がアクタイオンだと気付かず、メランポスと猟犬たちはあろうことか主人を噛み殺してしまいました。
噛み殺した相手がアクタイオンだと知らないメランポスと猟犬たちは、その後もアクタイオンの姿を探して森の中をさまよい続けます。
そしてメランポスのその姿が「こいぬ座」として空にあげられたのだとか。
こいぬ座のβ星である「ゴメイサ」には「涙ぐんでいるもの」という意味があるそうです。
もしかしたらこれは、主人に会えないメランポスの涙を表しているのかもしれません。
さて次回は「コップ座」についてです。
アルゴー座も説明したいんですけど、現在は存在しないということで飛ばして「コップ座」を紹介します!
それにしてもコップって…。なんでも空にあげればいいってもんじゃないんだぜ?
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。