できたらいいな、星間旅行!!

太陽社長の岡本大助さんがきっかけで宇宙や惑星に興味を持ちました!

うお座

ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。

太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。

 

あけましておめでとうございます!

2017年、始まりましたね~。

今年も天体のロマンを追いかけたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!

 

さて、新年一発目ですが星座シリーズ最終回です!w

今回ご紹介するのは「うお座」です。

 

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うお座魚座、Pisces)は黄道十二星座トレミーの48星座の1つです。

東と西に分かれた2匹の魚の尾が紐でしっかりと結ばれている形をしています。

うお座には3等星より明るい星がなく、夜空ではあまり目立ちません。

一番明るい恒星であるη(イータ)星でも4等星です。

 

うお座の神話

 

うお座の神話に登場するのは、美と愛の女神「アプローディーテー」です。

ある日、アプローディーテーはユーフラテス河のふもとを息子である「エロス」と共に散歩していました。

そこに、百個の頭を持つ巨大な魔獣「テューポン」が現れてます。

テューポンは天空の守護神「ウラノス」と地の女神「ガイア」を両親に持つ、ギリシャ神話における最大最強の怪物です。

 

アプローディーテーはエロスと共に魚に変身し、ユーフラテス河を泳ぎ命からがら逃げ出しました。

その時、息子と離れないように体を紐でしっかりと縛ったことから、うお座は2匹の魚がつながった形をしているといわれています。

 

そしてその姿が母と子の愛情の印として天空にあげられ、うお座になったそうです。

 

それにしてもギリシャ神話最大最強の怪物とは…一体どんなものなのでしょう。

神様でさえも恐れるんですからね!気になります。

 

 

さて、今回で星座シリーズは終了です。

次回からはトレミーの48星座シリーズを始めたいと思います!

トレミーの48星座とは2世紀の天文学者クラウディオス・プトレマイオスが作った星表を元にした星座です。

同じ星座でも黄道十二星座とは違い48星座ですからね。長いですよーw

聞き慣れない名前の星座もたくさん登場するので、楽しんで読んで頂けたらと思います。

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした!

 

みずがめ座

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本日ご紹介するのは、ネクタルと呼ばれるお酒を注ぐ美少年ガニメデスの姿といわれる「みずがめ座」です。

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みずがめ座水瓶座Aquarius)は黄道十二星座1つで、トレミーの48星座1つでもあります。

 

ゼウスに愛されたガニメデスと呼ばれる美少年が、神々の食卓でお酒を注ぐ姿だといわれています。

 

◼︎みずがめ座の神話

ゼウスはいつものように、オリンポス山から下界を見ていました。

 

トロイアの山並みを見ると、とても美しい牧童がいました。その美少年が、ガニメデスです。

 

「側におきたい!」ゼウスはオオワシに化け、急降下しました。

 

バサバサバサー!
身の回りが暗くなり、ガニメデスは恐怖に襲われます。次の瞬間、ガニメデスの体はオオワシにつかまれ、宙に浮いていました。ガニメデスは何が何だか分かりません。オオワシに化けたゼウスはそんな少年を想い、その舌で優しく腕をなめています。

 

ゼウスはオリンポス山につくと、ガニメデスを少年のまま不老不死にしました。そして神々の食卓でネクタルと呼ばれる美酒を注ぐ役目をあたえ、なんと自分の愛人にもしてしまったのです。

 

ガニメデスの失踪に、両親はたいそう悲しみました。悲嘆にくれる両親を見たゼウスはさすがにこころを痛め、ヘルメスを呼びました。そして風のように速く走る神馬を、ガニメデスの両親に贈ったのです。

 

みずがめ座は神々の食卓で美酒、ネクタルを注ぐガニメデスの姿だといわれています。両親がいつも息子であるガニメデスを想い浮かべられるように、ゼウスが星座にしたというわけです。

 

ゼウスさん、何人もの愛人を抱えていたうえに両刀なんですね…。でも、さらったガニメデスの両親にも一応仁義を切っているところに、ギリギリ救いの余地があるように思います。

 

次回は12星座シリーズのラスト、「うお座」です。

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

やぎ座

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本日ご紹介するのは、上半身がヤギで下半身が魚、牧神パンこと「やぎ座」です。

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やぎ座(山羊座、Capricornus, Capricorn)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもあります。

英語では冬至点をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼びますが、現代の冬至点はいて座にあり、やぎ座にはありません。これは古代バビロニア時代、冬至点がこの星座の中にあった名残だとされています。このころに黄道12宮が制定されたため、冬至点をThe Tropic of Capricornと呼ぶようになったとか。きわめて古い星座であることが分かりますね。


■やぎ座の神話


牧神パンは、山羊のような角が生え、尖った耳を持ち、腰から下は山羊のようで足にはひづめがあり、生まれつきオッサン臭いその顔にも山羊のような髭がモシャモシャと生えた生き物でした。こんな姿のパンでしたが、とても陽気で愛嬌がありいたずら好き・遊び好きで、山の洞窟に住み、森や谷川のニンフ(妖精)たちを追いかけ回して暮らしていました。

ある時のこと、パンは女神アルテミスに仕える内気なニンフ、シュリンクスに恋をします。パンはいつもニンフたちを追いかけ回すように、シュリンクスを追いかけました。カモシカのように逃げたシュリンクスでしたが、とうとう川岸で追いつめられてしまいます。シュリンクスはそこで川の神に祈りました。

「どうか私の姿を変えて、あの者からお守り下さい」

やっと追いついたと思ったパンは、思い切りシュリンクスに飛びつきました。ところが腕の中を見ると、抱えているのは川辺に生えた葦でした。川の神はシュリンクスの願いを聞き入れて、その姿を葦に変えてしまったのです。

がっかりしたパンは岸辺の葦を一本抜き取ると、それを丸めて葦笛にし、いつもそれを吹いては踊っていたのだそうです。それ以来、葦笛のことをシュリンクス(またはパンフルート)と呼ぶようになりました。

さて、ある時オリュンポスの神々は、ナイルの川岸で賑やかに宴会を開いていました。楽しいことの大好きなパンもこの座に加り、シュリンクスを吹いては踊って見せ、宴会を大いに盛り上げていました。

ところが、そこに突然怪物テュフォンが襲いかかったのですから大変です。

テュフォンというのは、大地の女神ガイアが大神ゼウスを恨んで無理矢理生み落としたという化け物で、その大きさは天にも届くほど、肩から腰までは人間の姿ですが、その首から上には百匹もの竜の顔があって、それぞれの目から炎を放ち、腰から下に付いているのは足ではなく、とぐろを巻いた巨大な毒蛇の胴体で、動く度に不気味な音がするというとんでもない怪物です(「獅子座」のライオンは、このテュフォンの子です)。

宴会に列席していた神々は、皆いろいろなものに姿を変え、ナイル川に飛び込んで逃げ出しました(この時、魚に姿を変えたアフロディテとその息子エロスが「魚座」になりました)。

ところが、陽気にシュリンクスを吹いて踊りに夢中になっていたパンはすっかり逃げ遅れ、ようやく気が付いて振り返ったときには、もうテュフォンが目の前まで迫ってきていました。慌てたパンはすっかりパニックに陥り(この言葉もパンの名前が元になったと言われています)大急ぎで川に飛び込んだものの、あんまり慌てていたので半分は魚になったのに、もう半分は山羊になってしまったのです。

大神ゼウスは、この化けそこなったパンの姿を面白がって、そのまま天に上げて星座にしました。それが「山羊座」になったのだと言われています。

 

焦った姿を見て笑う神々って、なんか性格悪くないかwww?
生前の功績や武勇を讃えられて星座になる神々が多い中、まさかの「面白かったから星座に採用」って、正直喜んでいいんだか怒った方がいいんだかwww
まあでも神話の世界にも「いじられキャラ」っているんだなと親近感がわいたのは確かですw
たぶん現代にいたら、みんなから写真とか動画とかバンバン撮られてSNSにガンガンUPされるタイプですねw 世が世ならユーチューバーだよw


いよいよ十二星座シリーズもあと2つ。

次回はゼウスに愛でられた美少年ガニメデスのお酌道具「みずがめ座」について。


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いて座

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今回はケンタウロスの形をした星座、「いて座」についてです。

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いて座は黄道十二星座、およびトレミー48星座のうちの1つです。

冬至点や銀河の中心がいて座の領域に入ります。

 

いて座は上半身が羽根の生えた人間、下半身は馬というケンタウロスの形をしています。

いて座における恒星は、上半身と下半身で明るさの度合いがはっきりと分かれているのが特徴です。

カウス・アマウストラリス(弓の南側)やヌンキなど上半身に集中する星は明るいものが多く、一方で下半身に集中している星は4等星以下の暗いものが多いのだとか。

 

 

●いて座の神話

いて座はケンタウルス族の弓の名手であった「ケイローン」の姿だと言われています。

 

ギリシャ神話においてケンタウルスというのは一種族として確立された存在でした。

山の中の洞穴に住むケンタウルス族のほとんどは善良で思慮深く、人間たちとも諍いなく仲良く暮らしていました。

ケイローンはその中でも特に聡明で、音楽の神アポロンと月の神アルテミスから音楽、医術、予言、狩りの力を授けられていました。

ケイローンは授けられた力を多くの人と共有しようと思い、教師としてケンタウルス族の若者を教育していたのです。

 

ケイローンの生徒たちの中に、大地の神ゼウスと人間のアルクメネの間の子「ヘラクレス」もいました。

ヘラクレスといえば、ギリシャ神話最強の英雄との呼び声も高いですね。

若き日のヘラクレスケイローンの生徒だったのです。

 

ある日ヘラクレスが他の生徒と激しい喧嘩をしました。

怒りで我を忘れたヘラクレスは、ヒドラの猛毒を塗った矢を無作為に撃ちます。

そして運悪く、その矢が止めに入ったケイローンを射抜いてしまうのです。

通常ならばヒドラの毒で即死なのですが、ケイローンはゼウスの父で大地と農耕の神クロノスの子で、不死身でした。

死ねないということは、永遠にヒドラの猛毒に苦しまなければなりません。

 

あまりの苦痛に死を望んだケイローンは、ゼウスに頼んで自らの不死身の力を巨神族の英雄プロメテウスに譲りました。

かくして安らかに死ぬことができたケイローンですが、その死は多くの人に悼まれました。

ゼウスも、もちろんヘラクレスもです。

 

ケイローンの死を悼んだゼウスはその姿を天にあげ、それがいて座になったと言われています。

 

いやぁ…ケイローン…とんだとばっちりですね。

というかヘラクレス、猛毒の矢で喧嘩相手を撃とうとするなんて卑怯ですね!

若気の至りじゃ済まされないですよ…。

 

次回は、牧神アイギパーンがモチーフとされる「やぎ座」についてです!

 

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

さそり座

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本日ご紹介するのは、オリオンを殺すためにヘラに使わされた刺客であるさそり、「さそり座」です。

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さそり座(蠍座、Scorpius, Scorpio)は黄道十二星座1つで、トレミーの48星座1つでもあります。

天の川沿いにある、大きくて有名な星座です。日本では夏の大三角と共に夏の星座として親しまれていて、南の空に確認することができます。天の川に大きなS字型で横たわっていて、特徴的な形をしています。

 

1等星のα星(アンタレス)以外に、δ星、ε星、θ星、κ星、λ星の5つの2等星があります。

 

▪️さそり座の神話

英雄オリオンの傲慢さに怒ったゼウスの妻である女神ヘラは、さそりを地上に送り、その毒針でオリオンを殺しました。この功績を讃えられて、さそりは天に昇って星座になったといわれています

一方、殺されたオリオンを憐れんだ女神アルテミスゼウスに頼んで、オリオンも天に上がり星座となったとのことです。 ただ今でもオリオンはさそりを恐れて、東の空からさそり座が現れるとオリオン座は西の地平線に逃げ隠れ、さそり座が西の地平線に沈むとオリオン座は安心して東の空へ昇ってくるということです。

 

う~ん、さそりの針は怖いですね…。

 

次回は、その起源はシュメール文明にまでさかのぼるという、いて座についてです。

 

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てんびん座

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本日ご紹介するのは、正義と天文の女神アストライアーの所有物で、正義を計る天秤「てんびん座」です。

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てんびん座(天秤座、Libra)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つで、西はおとめ座と、東はさそり座と接しています。

てんびん座は、元々はさそり座のはさみの部分だったのですが、後に星座として独立しました。このため黄道十二星座の中では最も新しいものと考えられています。
また、黄道十二星座の1つなので、元々はメソポタミア文明に由来を持つ可能性が高いそうです。


■てんびん座の神話

神々の王ゼウスと、巨人タイタン族の女神テミスとの間に生まれた娘アストライアーは、正義を守る女神。

アストライアーが生まれたころ、この地上は「金」の時代といわれ、川には牛乳が流れ、野にはたくさんの果物や、穀物があふれていました。


ところが「銀」の時代がくると、地上に四つの季節ができました。暑さと寒さをしのぐために、人間は家を建てたり、衣服を縫ってまといました。また、春に穀物の種をまき、秋に収穫をしなくてはならなくなりました。やがて人々の間に貧富の差ができ、人のものを盗んだり、争ったりしはじめました。


そこで、正義を守る女神アストライアーは、「天秤」を使って穀物を正しく計り人々に平等に分配しました。こうして、争うことのないよう、公平な裁定をしたのです。


しかし、「銅」の時代が訪れると、人は鉄で武器を作り、暴力で人殺しをし始めました。それまで地上にいた神々は、これを見て人間と暮らすことをあきらめ、天上に昇って行きました。最後まで「正義」を守らせようとした女神アストライアーも、ついに天上の世界に帰ったのでした。


その女神の姿は「おとめ座」として星座に残され、女神が愛用した「天秤」も星座として天高く輝くことになったのだといいます。


人間は自分たちの愚かな行いによって、神から見限られてしまったのですね。なんてこった。


次回はオリオンを貶めるためにヘラに使わされた刺客「さそり座」について。


太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。

おとめ座

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さて本日ご紹介するのは、「おとめ座」です。

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おとめ座(乙女座、Virgo)は横道十二星座のうちの1つで、トレミーの48星座の1つでもあります。

おとめ座を成す恒星であるα星は「スピカ」と呼ばれ、おとめ座の中で最も明るい恒星として知られています。

スピカは全天21という21個ある一等星の中の1つとしても有名なのだとか。

ちなみに、同じく全天21であるうしかい座のα星アークトゥルス、しし座のβ星デネボラで「春の大三角形」を形成します。

また、おとめ座付近には「おとめ座銀河団」という銀河団が存在しています。

何かと華やかな星座ですね!

 

おとめ座のモデルには2つの説があります。

1つは前回述べた古代メソポタミアに由来するもので、もう1つはギリシャ神話に由来するものです。

せっかくなので今回は2つともご紹介しようと思います!

 

おとめ座の神話(古代メソポタミア編)

 

おとめ座のモデルとなったのは、古代メソポタミアにあった「畝(うね)」と「葉」という2つの星座です。

ちなみに畝とは畑に作物を植えるために土を盛り上げた箇所のことを言うそう。

古代メソポタミアの星座における畝とは麦畑の畝を指します。

一方葉という星座はナツメヤシの葉を示し、麦もナツメヤシも古代メソポタミア古代エジプトなどの中東地域で栽培されていた作物でした。

雨が少ない砂漠のような場所において麦やナツメヤシは貴重な生命の源であり、そのことから古代メソポタミアの人々はこの2つの星座に植物神や豊穣の女神としての姿を重ね合わせたと言われています。

こうした2つの星座がその後のヨーロッパを中心に統合され、麦とナツメヤシの葉をもった乙女の姿として認識されるようになったそうです。

 

おとめ座の神話(ギリシャ神話編)

 

ギリシャ神話におけるおとめ座のモデルは、農業の女神デメテルです。

農業の女神デメテルには神々の王ゼウスとの間にペルセポネという美しい娘がいました。

好色で強引なゼウスのことを嫌っていたデメテルでしたが、実の娘であるペルセポネのことはとても大切にしていました。

しかし、最愛の娘ペルセポネに恋をした神がいました。

それは冥界の王ハデスです。

ハデスは美しい花をおとりにし、無理やりペルセポネを捕まえ冥界へ連れて帰ってしまいました。

 

デメテルはペルセポネがいなくなったことで悲嘆に暮れます。

そして農業の女神であるデメテルが内にこもってしまったことで、農作物が育たなくなり大地は実りを生み出せなくなってしまいました。

さすがのゼウスも事態の深刻さに気付き、冥界の王ハデスにペルセポネを返すよう要求します。

しぶしぶ要求を飲みペルセポネを返したハデスでしたが、冥界の王である彼が大人しく言うことを聞くわけがありません。

ハデスがお詫びの印だとペルセポネにザクロの実を渡します。ペルセポネは何の疑いもなく帰り道にそのザクロを食べてしまうのですが、実はこれはハデスの罠でした。

 

ペルセポネが帰ってきたことを喜ぶデメテルでしたが、彼女が手に持っていたザクロを見て愕然とします。

なぜなら冥界の食物を食べた者は、冥界で生きていかなければならなかったからです。

そうとは知らないペルセポネは、ザクロの実を3つ食べてしまったのです。

 

デメテルはゼウスをはじめとした神々に抗議します。

そして粘り強いデメテルの抗議が実を結び、神々の協議の結果ペルセポネは食べた実の数分の月を、冥界で過ごすだけで良いことになりました。

3粒食べたペルセポネは、1年のうちの3か月だけ冥界で過ごすことに。

 

永遠の冥界行きはまぬがれたとはいえ、3か月もの間愛娘を冥界へやることになったデメテル

デメテルが冥界にいるペルセポネを心配している姿が星になり、これがおとめ座になったと言われています。

 

母の愛は強し…。とはいえ、デメテルが可哀想ですねぇ。

 

さて次回は、女神アストライアーに関係すると言われる「てんびん座」についてご紹介します!

太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。