おひつじ座
ようこそ、天体ブログ「できたらいいな、星間旅行!!」へ。
太陽社長の岡本大助さんに触発されて惑星や天体に興味をもった管理人の天蛙(あまがえる)です!宇宙や惑星のことをご紹介して、仮想の星間旅行をして頂ければと思います。
さて本日ご紹介するのは十二星座のトップバッター「おひつじ座」。
今回からしばらく星座シリーズが続きますよ!
おひつじ座(牡羊座、Aries)は、黄道十二星座の1つ。日本では秋から冬にかけて見られ、クリスマスの頃、午後8時に南中します。アンドロメダ座の南東(左下)にあり、2000年ほど前には、春分の日の太陽はこの星座と同じ位置にありました(現在では西どなりのうお座)。
赤く見える一番明るい星(アルファ星、アラビアではハマル〈羊の頭〉と呼ぶ)が2等星という目立たない小さな星座で、アルファ星を中心に、「へ」の字をさかさまにしたような形で3等星と4等星が並びます。
星の並びを見つけるのは難しくありませんが、それから羊の姿を連想するのはほとんど不可能です。アルファ星の距離は80光年、表面温度は約4,000℃と観測されています。
■おひつじ座の神話
アテナイの北方ポエオチア地方の王子プリクソスとその妹ヘレは、継母イーノに憎まれていました。
イーノの策略で生贄にされて殺されそうになったとき、兄妹の実母ネペレは大神ゼウスに助けを求めました。ゼウスは息子のヘルメスに命令して、金色の毛をもつ雄羊を兄妹のもとにつかわします。
雄羊の背に兄妹がまたがると、雄羊は空高く舞い上がり、ギリシャから海峡を越え、遠くコーカサスの山に近いコルキスの国を目指して飛び続けました。途中アジアに入ろうとしたそのとき、妹のヘレがめまいをおこし、海に転落。しかし、兄は無事コルキスに着き、そこの国王に手厚く迎えられました。
プリクソスは神のお告げどおり、祭壇にその雄羊をささげ、その金色の毛皮はコルキスの神殿に飾られて、一睡もしない1匹の龍に守られることになったといいます。この雄羊が空にあげられたのが、おひつじ座です。
現代の観点からすると、助けてくれた雄羊を神様に捧げてしまう(つまり生贄にする)なんて恩知らずな行為に見えますが、古代において、神の遣わした獣は生贄として神に返す風習だったのです。
なお、この羊の皮を手に入れるための冒険がアルゴー号(アルゴ座)の冒険、アルゴナウタイ神話です。
星座シリーズ、いかがでしょうか。次回は散開星団、プレアデス星団とヒアデス星団を含む見つけやすい星座「おうし座」です。
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。
ダフネ
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さて本日ご紹介するのは「小惑星 ダフネ」。
ダフネ (41 Daphne) は小惑星帯(メインベルト)の比較的大きい小惑星。表面が暗いため、炭素質隕石と構成が似ているのではないかと考えられています。命名の由来は自らの体を月桂樹の体に変えたギリシア神話のニンフ、ダプネーから。
今回、星の画像があまりにも面白くなかったので(ただの白黒CGの石だったので)、神話の方の画像を載せてみましたw
ダフネによる恒星の掩蔽は1990年代に三回観測され、2008年4月2日にも日本で観測されています。観測点による光度変化の違いから見るに、ダフネはかなり変わった形をしていると考えられているとか。
2008年3月28日にケックII望遠鏡による観測で衛星が発見され、S/2008 (41) 1という仮符号が付けられました。衛星の直径は2km以下で、主星から500kmほど離れた軌道を1.6日ほどの周期で回っていると考えられています。
これまで長々と惑星関連の情報をご紹介してきましたが、
前著のとおり小惑星にもなると画像が地味だったり、星によってはなかったり、
情報自体もあまりそろわなくなってきます。
ということで、次回からは方向転換。
今度は星座とかの話にしようと思います。
もちろん星のお話もしますよ(さそり座のアンタレスとかね)。
まずは12星座の一番手、おひつじ座から!
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ガスプラ
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今回も前回に続き、S型小惑星を紹介します。本日は「ガスプラ」です。
小惑星帯の内縁近くにあり、1916年にグリゴリー・ネウイミンによって、ウクライナにあるシメイズ天文台で発見されました。
ネウイミンは、社会活動家であるマクシム・ゴーリキーや作家のレフ・トルストイのような、自分の同時代人も訪れた黒海沿岸の保養地ガスプラにちなんで、この小惑星を「ガスプラ」と命名しました。
1991年10月29日、木星へ向かう途中の探査機ガリレオがガスプラの近くを通過して、本惑星に対する初めての接近観測を行いました。
非常に角ばった形をした小惑星で、表面積は香港の陸地部分の約半分だと推定されています。
表面には幅 100 - 300 m、長さ2.5km、深さ数十mの溝が見られます。その溝が生まれた原因は、ガスプラが小惑星の衝突によって他の天体と共に形成されたことに関係しているのではないか、とする説があります。
ガスプラの表面を、どの程度の堆積層が覆っているのかはまだ完全には解明されておらず、論争の的になっています。
クレーターの名前は世界各国の温泉街にちなんで名付けられ、その一つには、日本の別府の名が付けられているそうです!
世界には面白い惑星がたくさんあるものですね。次回は同じく小惑星の「ダフネ」を紹介します。
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ジオグラフォス
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今回は、前回同様潜在的に危険な小惑星「PHA」に分類される「ジオグラフォス」について。
(ジオグラフォスのレーダー画像)
微生物を思わせる形をしていますね。
ジオグラフォスは1951年に天文学者のアルバート・ウィルソンとルドルフ・ミンコフスキーがパロマー天文台にて発見しました。
ちなみにパロマー天文台はアメリカのカリフォルニア州サンディエゴにあります。
「ジオグラフォス」という名前はナショナルジオグラフィック協会に因んでつけられたそう。
ナショナルジオグラフィック協会は自然や化学、地理や歴史に広く関わっていますからね。
天文学とも深い関わりがありそうです。
ジオグラフォスは1995年に、過去2世紀の間で最も地球に接近しました。
その距離約500万km。
地球から月までの距離の約15倍の距離です。
少しイメージしにくいですが、地球から月は比較的はっきり見えるのでその15倍となると、肉眼でかろうじて見えるくらいの距離でしょうか?
この最も接近した1995年にレーダー観測が行われ、ジオグラフォスが太陽系にある惑星の中で一番細長い形をしていることが分かりました。
次に地球に接近するのは2586年だそう。
ずいぶん先ですね~…。
ちなみにジオグラフォスはS型惑星に分類される小惑星で、ニッケル、鉄、マグネシウムなどの鉄や石質の成分から出来ています。
次回はジオグラフォスと同じS型惑星に分類される「ガスプラ」について書いていきたいと思います!
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トータティス
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さて、今回は「地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星」をご紹介したいと思います。
「地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星」…なんのこっちゃと思うかもしれませんが、実際に「潜在的に危険な小惑星」という名称で呼ばれる小惑星の分類が存在します。
これらの惑星は「Potentially Hazardous Asteroid」の頭文字を取って「PHA」と呼ばれています。
PHAに分類される小惑星の数は約1331個。
今回はその中の1つである小惑星、「トータティス」について書きたいと思います。
「トータティス」
」」
(トータティスのイメージ図)
トータティスはアポロ群に属する小惑星で、1989年1月4日、フランスのアンプ=マリティーム県でクリスティアン・ポラスによって発見されました。
「トータティス」という名前は、フランスの漫画「アステリックスの冒険」のガリア神の神トータティスにちなんで付けられたそうです。
ちなみにこの神様、空から降ってくる神様と言われていたんだとか。
トータティスは公転周期が地球のほぼ4倍にあたり、定期的に地球のそばを通ります。
トータティス自体にそれぞれ独立した自転軸が2つあることから、極めて非周期的な自転をするそうです。
また1994年にレーダーで観測された情報によると、トータティスは左右のこぶの大きさが違うダンベルのような独特の形状をしています。
これは、過去に2つの天体がぶつかり合体してトータティスが出来たことを意味しているそうです。
じゃがいもを思わせる、面白い形をしている小惑星ですね。
次回は、同じくPHAに分類される「ジオグラフォス」について書いていきます!
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ケンタウルス族
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ケンタウルス族は、木星と海王星の間の軌道を公転する、氷で覆われた小惑星の分類名。
ケンタウルス族の名はギリシア神話に登場する半人半馬の一族・ケンタウロスに由来します。ケンタウルス族天体の命名の際には、ケンタウロス族の名前を付ける慣習になっているそうです。
ケンタウルス族の正体が何であるかについては、長年に渡って天文学者の間で謎とされてきました。なぜならば、ケンタウルス族は人の上半身に馬の足を持つというギリシャ神話にちなんで付けられたその名前同様に、小惑星と彗星の両方の性質をもっていたからです。
ケンタウルス族は小惑星? それとも彗星? ついにNASAの観察により、ケンタウルス族の大半は彗星であることが判明しました。
ケンタウルス族は軌道が不安定で、巨大惑星の作用によっていずれは太陽系から飛び出すと考えられています。公転軌道の力学的な研究から、ケンタウルス族はおそらく太陽系外縁天体から木星族の短周期彗星へと、軌道の状態が移り変わる途中の天体であろうとされています。これらの軌道はカオス的で、外惑星と何度か近接遭遇を繰り返すことにより短い時間スケールで軌道が変化するのが特徴です。そのため、ケンタウルス族は最終的には太陽や惑星と衝突するか、あるいは惑星、特に木星との近接遭遇によって星間空間に放出されると思われているとか。
とはいえ、今のところケンタウルス族のおよそ3分の2が彗星と同じ太陽系外縁に起源を持つことが示されましたが、残りの3分の1についてはまだ明らかになっていません。今後の調査が待たれています。
次回はちょっと横道に逸れて「潜在的に危険な小惑星」、つまり「地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星」についてご紹介します。まさにアルマゲドン!
太陽社長の岡本大助さんに影響された天蛙でした。
インテラムニア
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今回は小惑星「インテラムニア」についてです。
インテラムニア (704 Interamnia) は小惑星帯に位置するとても大きな小惑星で、小惑星帯の中ではケレス、ベスタ、パラス、ヒギエアに次いで、5番目に大きい天体です。小惑星帯の中の全天体の質量の2.0%を占めると見積もられています。太陽から、平均3.067天文単位の位置を公転しています。
1910年10月2日にイタリアのテーラモでヴィンチェンツォ・チェルッリによって発見され、テーラモのラテン語名にちなんで命名されました。
いわゆる「ビッグ・フォー」以外では最も大きい小惑星ですが、インテラムニアの研究はほとんど進んでいません。最大のf型小惑星ですが、内部の組成や形は分かっていません。
また、光度曲線が観測されていないので、黄道座標や赤道傾斜角も測定されていません。かさ密度は高いと見積もられていて、全て固体で、気孔や水の痕跡はないと考えられています。その大きさから、太陽系が形成される時に小惑星帯で起こったと考えられる衝突に耐え抜いたものと考えられています。